優先順位を考える

睡眠薬の働きをおさらい

薬の効果とは

睡眠薬の種類は大きく分けて2つ。
脳に作用して入眠を促すタイプと、自然な眠気を起こすタイプです。
医療機関で用いられているものは脳に作用するタイプがメインで、GABA受容体作動薬と呼ばれています。
GABAという神経伝達物質の作用を促して脳の興奮や緊張をほぐしてくれる働きがあり、ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系にカテゴライズされています。

少し古いタイプだとバルビツール酸系という向精神薬の一種があります。
1900年代には唯一の睡眠薬として重宝されていたものの、依存性や耐性が生じやすいうえに過剰摂取で命を落とすことも。安全性の低さとベンゾジアゼピン系の台頭から、現在で用いられることはほとんどありません。

自然な睡眠を起こすタイプはメラトニンというホルモンの働きを促し、体内時計のリズムを正常化させようというものです。
睡眠薬の働きを考えるときには、効き目が出るまでにかかる時間や作用時間の長さも大切。
有効成分が体内に浸透してから抜けるまでにかかる時間によって、

・超短時間型(2〜4時間)
・短時間型(6〜10時間)
・中時間型(12〜24時間)
・長時間型(24時間以上)

いずれもカッコ内は作用時間を表しています。
超短時間型は、睡眠時間として捉えると物足りないかもしれませんが、眠気が起こるまでは非常にスピーディー。服用後30分程度で入眠効果を発揮してくれるので、なかなか寝つけないという人にはもってこいです。

睡眠薬の強弱は、眠気の起こし方と作用の持続時間で判断。
GABA受容体作動薬>メラトニン受容体作動薬・長時間作用型>短時間作用型、ということですね。

作用の強さや弱さはもちろん、睡眠障害を改善するためには何が有効なのかを見極めることが大切です。